その情報、ほんとに大丈夫?―SNS時代の“だまされない”力を身につける

コーディネーターブログ

大変ご無沙汰していました。
2024年4月以来となりますね。
コーディネーターの上村(かみむら)です。

■情報は“空気”のようなもの

今の時代は、情報は空気の様なものです。
スマホやタブレットを開けばニュース、SNS、動画、メッセージが一気に流れ込んできます。
大量の情報にともすれば感覚が麻痺します。
そして、その中には大変な問題を含んでいるものもあります。

本当の情報だけでなく、まちがった情報(誤情報)や、わざと人をだますフェイク情報も混ざっているのです。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」

有名な孫子の兵法の中の一文です。
情報は現代においてはなおさら「武器」として使えるものです。
それはいろんな人がいろんなシーンで用います。
学校では一人の人物が沢山のアカウントを作ったり、乗っ取ったりして、あたかもたくさんの人が一人を糾弾しているかのようないじめを行う場合もあります。
場合によっては自殺者すら出ます。

私はゲームが好き(昔はゲーム制作の現場でディレクターも行っていました)で、よくゲームをして楽しみますが、広告が表示されます。
テレビと違い、ネットゲームで出てくる広告は「そんなわけ無いだろ!」的なあからさまにおかしい広告も少なくありません。

たとえば…
「この食べ物だけで50キロやせる!」
(何キロだったんだ?死なない?)

「〇〇県で熊が動物園から逃げて民家の近くで発見された!」
(グレーチングが歪んでるから写真じゃなくてAIだな…)

「なんで◯◯国家なのに、政府は祝辞を送ってるんだ!」
(確認したけど、どこにあるか判らないんだけど、どこ?)

「」の方だけだと怪しいと判るものと、ひょっとしたら本当かも、何やってるんだ我が国は! などレパートリーの広い感想が出てきそうな事例が溢れています。
しかし、タイトルが強烈だと、つい信じそうになります。

実は50キロ痩せる!は、嘘としか思えないながら、太った自分は目が離せないレベルです(笑)
上記の3つはいずれもSNSやゲームの広告で流れていたものです。
3つ目は私は政府官邸のウェブサイトを確認した上で、投稿者に見つけられなかったので、文章を読みたいのでアドレスを欲しいとリアクションしたらブロックされました。つまり意図したデマだったと推測されます。

今日は、そんな情報の洪水の中で個人がどうやって身を守るかを、できるだけ解りやすく考えてみたいと思います。

■なぜフェイク情報は広がるのか?

理由はシンプルです。
・びっくりする内容ほど広がりやすい
・怒りや不安をあおる情報ほどシェアされやすい
・アルゴリズムが「自分の好きそうな情報」をどんどん出してくる

たとえば、YouTubeのおすすめ機能や、SNSのタイムライン。
運営しているのは、たとえば Google や Meta のような巨大IT企業です。彼らは「あなたが長く見るもの」を優先的に表示します。

するとどうなるか?

刺激の強い情報ばかりが目に入り、だんだん「それが普通」だと思い込んでしまうのです。これをエコーチェンバー現象といいます。
(エコー=やまびこ。自分の意見が何度も返ってくる感じですね)

■個人でできる5つの対処法

では、どうすればいいのでしょうか?
今日からできる方法を紹介します。

① いったん深呼吸してください。
強い言葉を見たら、まず深呼吸。ちょっと落ち着こう。

「緊急!」「今すぐ拡散!」「テレビでは言えない真実!」
こういう言葉は、感情をゆさぶるためのスイッチです。

怒りや恐怖を感じたときほど、いったん立ち止まる。
スマホ(またはタブレット・PC)を置いて、お茶を飲む。
それだけで、だまされる確率はぐっと下がります。

② 情報の“出どころ”を確認する。
大事なのは「誰が言っているか」。
政府の公式発表?専門家?それとも「謎のアカウント」?

たとえば日本の政策なら、 内閣府、総理官邸、厚生労働省 の公式サイトなど【公式サイト】を確認できます。
「〇〇らしい」ではなく、
「どこに書いてある?」と探すクセをつけましょう。
(上にも書きましたが、確認することで流している相手がいなくなる(ブロックしてくる)場合もあります。)

③ ひとつの情報だけで判断しない
ニュースは、できれば複数のメディアや公式サイトで確認しましょう。(過去ニュースだけが先走り、ニュース軍が間違っていたこともありました。)

立場や視点が違うこともありますが、
共通して報じている内容は信頼性が高い可能性があります。
この場合、確認ソースは偏らないと言うのがコツです。

ひとつの声だけを聞いて「これが真実だ!」と決めるのは、
クラスで一人の話だけ聞いて判断するのと同じ。
非常に危険ですよね。

④ 「数字」に注目する
フェイク情報は、意外と数字があいまいです。
逆に決めつけた数字の「出どころ」があいまいな場合もあります。
「多くの人が言っている」
「専門家によると」
「ほとんどの国で」
本当に?何人?どこの国?ソースの出どころは?似た情報とのソースの比較は同じになる?

具体的なデータや調査名、及び元ソースの確認が必要なのです。

もし「調査によると」と書いてあれば、調査名を検索してみる。
見つからなければ、ちょっと怪しい。
最近はAIでDeepReserchなどを使えば、かなりしっかり答えてくれます。
100%正解かどうかは別として、そういうクセを付けることで情報に飲まれる確率は減ります。

⑤ 拡散する前に“未来の自分”を想像してみる。
シェアボタンを押す前に、こう考えてみてください。

「これ、もし間違ってたら、自分はどう思うだろう?」

将来、友達から
「それデマだったよ」と言われたら、ちょっと恥ずかしくないですか?
情報を拡散することは、小さな“出版”をするようなものです。
あなたも実はミニ編集長。

■フェイク情報に強くなると何が変わる?

・無駄に怒らなくなる。
・不安に振り回されなくなる。
・冷静な人として信頼される。

情報に振り回される人は、ジェットコースターに乗っている感じで、情報の波に揉まれ続けます。

しかし情報を選別する人は「今日は乗らない」という選択ができます。
これは大人でも難しいことだったりします。

■だまされない力は“筋トレ”と同じ

情報リテラシーは、なかなか一日では身につきません。
でも、
・深呼吸する
・出どころを見る
・複数で確認する
・数字を見る
・拡散前に考える

この5つを意識するだけで、あなたは情報に流されにくくなります。
信用も傷つきにくくなります。

フェイク情報はこれからもなくなりません。
それどころかますます増えるでしょう。
でも、注意することでいろいろ防ぐことができます。

スマホやタブレットなどの情報ツールは強力な道具です。
包丁と同じで、使い方しだいで凶悪な凶器にもなります。

今日からは、「流される人」ではなく「考える人」へ。
それだけで、世界は少し安全になります。

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