建物と地域と文化~思うこと
熊本県よろず支援拠点の髙森です。
毎年同じように元旦には、「今年こそは」とあれをしよう・これをしようと計画するのですが、3週間経過してしました。
熊本地震発生から4月で丸2年です。
今回はビジネスの話ではなく母屋の“縁切り工事”と“登録有形文化財”について少しだけ・・・
地震で大規模半壊の築約140年(推定)の母屋を、残そうか、解体して更地にするか悩みました。再興するにはそれなりの資金が必要です。
古い、古~い、そして歴史を感じる古民家をいかに後世に残すか、再び造ることが出来ない建造物・・・総床面積の3分の2を解体して残りをリノベーションすることに落ち着きました・・・
減築する部分と解体する部分をどうにか出来るかと建築業者に依頼、工事を行いました。この時初めて“縁切り”という言葉を耳にしました。
瓦を一枚一枚下ろし、すべて構造物も手作業でカット、見事な出来栄えでした。
文化財登録制度は平成8年に誕生・・登録有形文化財建造物は、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られ、活用が促されています。既に10,000件を超える建造物が登録されています。(文化庁冊子より)
古いものを後世に残すのも今生きているひとの役目だと思います。
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