モチベーションマネージメント10
〔10〕 助成金とモチベーション
今回は助成金の一部を紹介します。詳しくは厚生労働省などのホームページに記載されています。ここでは概略の紹介です。
最近は、助成金を受けるには、賃金アップ、生産性のアップが求められる傾向にあります。また、就業規則や賃金台帳、出勤簿などの書類の整備をしておかないと助成金はもらえません。
また、雇用管理制度を整備する、人事評価制度を構築する、正社員への転換を行う、男子の育児休業を促進する、人材開発訓練を行うなど、従業員のモチベーションを上げるための助成金が準備されています。
あなたの会社では何が一番必要なのかを吟味しましょう。「助成金を目的に設備投資などをする。」のではなく、「たまたま設備投資をしたから助成金がもらえた。」というスタンスでいないと経営がぶれてしまいます。
① 特定求職者雇用開発助成金 → 特定就職困難者コース
高年齢者や母子家庭の母、障がい者の方などを雇用した場合に助成(30万円×2回=60万円~)
② 地域雇用開発助成金 → 地域雇用開発コース
設備投資(300万円以上)と雇用(3人以上、創業は2人以上)を同時に行う。(75万円×3年=225万円~)
③ 人材確保等支援助成金 → 人事評価改善等支援コース
・制度整備助成 : 人事評価制度及び賃金制度の構築と2%以上の賃金アップを実施する。(50万円)
・目標達成助成 : 上に加えて、3年経過後に、生産性の向上、賃金2%アップや離職率の低下など全ての目標を達成する。(80万円)
④ キャリアアップ助成金 → 正社員化コース
有期契約労働者を正規雇用契約労働者への転換をする。転換前6か月の賃金と転換後6か月賃金を比較して5%アップ、転換前の雇用期間は3年以下。(57万円)<72万円>
この他に、有期から無期への転換、無期から正規への転換にも助成金あり
⑤ 両立支援等関係助成金 → 出生時両立支援コース
両立とはワークとライフを両立させること。
男性労働者が育児休業(子の出生後8週間以内に連続5日以上)を取得する。(57万円)<72万円> 育児目的休暇を設置し利用する。(28.5万円)<36万円>
※生産性の向上 → 生産性=付加価値÷雇用保険被保険者数
この値が3年度前と比べて(助成金申請前と比べるケースと申請後と比べるケースあり)6%以上アップしていること。
付加価値=営業利益+人件費(役員報酬含めず)+減価償却費+賃借料+租税公課
< >は生産性要件を満たした場合の助成金額
コーディネーター 原川 修一
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